こんにちは。オオハシです。
最近、鳥について新しい知識を得ることができました。野鳥観察や鳥類学者の本を通じて、鳥の身体構造や進化について学び、その魅力にどんどん引き込まれています。
今回は、野鳥観察イベントのことやら川上和人さんの「鶏肉以上、鳥学未満。」を読んだことやら色々とお話ししたいと思います。
実際の観察体験
先日とある野鳥観察イベントに参加しました。
というのもクレイジージャーニーにも出演していた太田ゆかさんが参加する野鳥観察イベント。太田ゆかさんといえばサファリツアーのガイドとして南アフリカで活躍されている動物好きのぼくにとって憧れの存在。
イベントではカワセミやシギを観察することができました。双眼鏡を使って観察した彼らの姿は、図鑑で見るのとは全く違っていました。
職員の方々もいいタイミングで声をかけて下さって野鳥の知識を教えてくれます。めちゃためになる。
カワセミが餌を捕まえるために川に飛び込む瞬間や、シギが餌を見つけて動きを止め、ゆっくりと近づく様子は、生き生きとしていて「生」を感じさせるものでした。
実際に自然の中で鳥たちの生態を観察することで、彼らの生活や習性についての理解が深まりました。
鳥の飼育への夢
野鳥観察イベントの中で太田さんはこんな写真を交えてお話しました。
参照:https://www.afpbb.com/articles/-/3047506
この痛々しい鳥たちは密猟者によって捕えられて密輸されようとしているオウムたちです。こんなにぎゅうぎゅうに詰められて何時間も運ばれる間に死んでしまった子達もいるでしょう。
鳥を飼う人がいるために密猟者が存在する。それは鳥を飼いたいと夢みるぼくにとってとてつもなく重たい十字架だと知ることができました。
ぼくの趣味としてとりカフェでインコやオウムと触れ合うというものがあります。
将来、大きなインコやオウムを飼いたいという夢があり、そのために家を購入してアニマルハウスにしたいと考えています。大型インコやオウムは非常に知性的で、個々の性格も豊かです。彼らと過ごすことで、日々の生活がより豊かになると確信しています。
今もフトアゴヒゲトカゲのからしも飼育しているし、大型犬を飼いたいという夢もあります。
そしていつかアニマルハウスを建てて妻と動物たちに囲まれた暮らしをするのがぼくの夢の果てでもあります。
上記のような、密輸の問題いや、本来は野生の動物たちを人間の勝手によって自分の思い通りにする身勝手を自覚しながらペットたちと向き合う必要があると感じさせられました。
鳥の胸肉の役割
さてここからは野鳥観察の体験の話もしたので野鳥観察、鳥の研究者の川上和人さんの「鶏肉以上、鳥学未満。」の話。
この本が本当におもしろい。
川上和人さんは日本の鳥類学者で様々な島を飛び回り、鳥の研究をされています。小笠原諸島などもとても興味深い話ばかり。
この本はそんな鳥の肉の話。その中でも好きなのが胸肉の話です。
鳥が飛ぶために必要不可欠な部位の胸肉。
鳥の胸肉は、飛行の際に翼を下げる動作をサポートする大切な筋肉です。胸骨から上腕骨に付いているこの筋肉は、強力な飛行力を生み出します。
一方、翼を上げる動作にはささみが使われています。このように、鳥の胸肉とささみの役割を知ることで、鳥の飛行メカニズムをより深く理解することができます。
鶏の胸肉と品種改良
鶏の胸肉が特に発達している理由は、品種改良によるものです。
鶏は飛べないにもかかわらず、大きな胸肉を持っています。これは、短時間で大きな力を発揮するための筋肉だからです。
マラソン選手とボディビルダーの筋肉の違いに例えると、鶏はボディビルダーのように瞬発力を必要としています。
鶏は逃げ出す時などに一気に飛んでその場を離れるため、この大きな筋肉が役立つのです。
また、この筋肉の違いは筋繊維のタイプにも関連しています。短時間で強力な力を発揮する筋肉は無酸素運動を主とし、ミオグロビン【注1】の含有量が少ないため色が薄いです。
これに対し、持久力を必要とする有酸素運動の筋肉はミオグロビンが多く含まれ、赤く見えます。鶏の胸肉が薄い色をしているのはこのためです。
【注1】:ミオグロビン:酸素を筋肉に供給するためのタンパク質で、酸素を結合して貯蔵する機能を持つ。酸素と結びついた状態で赤色を呈する。
明日から胸肉だけでみんなに楽しい話ができそうですね。
恐竜と鳥の進化
突然ですがみなさんケンタッキーは好きですか?ぼくは大好きです。
ケンタッキーを食べたとき骨までじっくり観察する人はいないでしょう。この話を聞いたらちょっと骨までみたくなるかもしれません。
鳥の尺骨には翼羽乳頭という突起があり、これは羽を支える台座の役割を果たしています。驚くべきことに、この翼羽乳頭は恐竜のヴェロキラプトルでも見つかっています。
ヴェロキラプトルは、頭のいい恐竜として知られており、ジュラシックワールドでもその姿が描かれています。
この恐竜には羽毛があり、最近の研究では、ヴェロキラプトルが羽毛に包まれていた可能性が高いとされています。
現代の恐竜図鑑には、羽毛が描かれた恐竜が多く載っており、これは恐竜から鳥への進化の証拠です。
始祖鳥(アーケオプテリクス)を含む多くの化石が、恐竜と鳥の間の進化的なつながりを示しています。
鳥は現代に生きる恐竜の子孫であり、この進化の過程は非常に興味深いものです。恐竜が鳥に進化する過程には、羽毛の発達や飛行能力の獲得など、多くのステップがあったとされています。
さらに、恐竜から鳥への進化は、生態系全体に大きな影響を与えました。鳥の出現により、空中を利用した移動や新しい捕食・被食関係が生まれ、地球上の生物多様性に新たな次元が加わりました。鳥はその知性や適応能力で多様な環境に進出し、現在でも進化を続けています。
また、現代においても鳥の研究は進化しており、新たな発見が続々と報告されています。
ゲノム解析や行動観察を通じて、鳥の生態や進化のメカニズムがさらに明らかになってきています。これにより、私たちは鳥の持つ驚くべき能力や適応力について、ますます深い理解を得ることができるのです。
まとめ
とりって本当に素晴らしい。
イベントに行ってよかったと思うしこれからのペット観を大きく変えたなって思います。
あと川上さんの本はマジでおすすめです。一部の鳥好きには。
それではまた。